2007-01-01から1年間の記事一覧
「○○な××」といったたぐいの形容詞+人名が多発する外国のジャーナリズム文で書かれている。読み物として楽しい本だけど、個人攻撃や、ややヒステリックな調子が気になる。だからこそ、くだけた調子で読みやすいのかもしれない。二重らせんの構造を解明した…
久々に(「フォーエバー・モーツァルト」以来か)ゴダール様。 この作品においてもバルカン半島における内戦が中心的なテーマとして表れる。バルカンの事例はヨーロッパの人々に衝撃を与えているようだが、バルカンで起きたこと・起こっていることが与える衝…
胃の調子が悪く、梅干し番茶をごくごく飲んでいる。梅干しはセールで安いものを買ったためか、まずい。 番茶に梅干しを入れて梅肉をほぐしたものは胃によいとどこかで読んで、思い出したように実行しているのだけど本当に効くのかよく分からない。本来は梅干…
ひとまず読了はしたものの、チューリングさんが何者かということも上手く説明できない程度にしか分かりませんでした。そもそも、「チューリングマシン」が何か分からない。わたしには分からない新しい世界が広がっている感じがして少しだけわくわくしました…
あとでゆっくり書こうと思っていたんだけど、週末が終わってしまったので忘れそうだからメモ。 科学者の「真理」と「倫理」との葛藤を、戦争協力を軸に描くI部と、現代の新技術の光と影を描く第II部から成る。 原子力発電は、原子核反応を化学反応で扱おうと…
仕事用。電話の仕組みから、移動体通信、インターネット、IP電話、ユビキタスまで。取り扱っている範囲が広すぎ(通信すべてを扱うのだから当たり前だが)て、「これも通信でくくれて、インターネットってのは何となくこんなものか」と人に説明できない程度…
読売新聞科学部がまとめた、最新科学のキーワードの解説。新聞記者が書いた本だけあって、たとえ話も取っつきやすいものが選ばれており、読みやすい。「今の時代これいっとけば取りあえず丸く収まる」ような社会の常識に溢れているので、それに少し食傷気味…
電車で本を読む以外、仕事以外のことをしていない今日この頃…。残業と言っても早く終わるのに、この疲れっぷりは基礎体力の無さが問題なのかもしれない。 さて、この本はジュニア新書の中の一冊。中高生向きだけに、優しくおじさんが語りかけるような文体。1…
「マルティナは海」では、「二人のお気に入りのフレーズ」みたいな感じでウリセスがとある一節を暗唱しながらセックスに及んだりしていたが、そういや「アマロ神父の罪」でも「君の胸は…」と服を脱がしながらなにやら暗唱していた。スペイン語圏ではこういう…
数年前(七年か八年前)に『存在の耐えられない軽さ』を読んで以来のクンデラ。その時は友達に薦められて読んで、思ったよりも楽しめずに困惑した。やたら心理を細かく解説するのがだめだったのかもしれない。 ストーリーは偶然の積み重ねで本人曰く陳腐な手…
岩波のこのシリーズは短く分かりやすいことば(私が分かるかは別)で書いてあるのでお気に入り。 これは第一線の研究者が科学を知り、科学的に考えるとは何かを考える機会を与えてくれる文庫で読める作品を紹介するもの。中身の要約だけですでに理解できない…
KDD4.0で知り合ったスペイン人Aleさんによる小島よしおスペイン語版、しかも字幕付き。ブログもおもしろい。
久しぶりに鑑賞。あまりにも台詞が聞き取れず、話がほとんど理解できない。 火星にある顔型をした地形*1が元ネタになっている、宇宙人?(というより何か分からない)もの。あまりおもしろくなかったかな…。Iceは極限状態の密室劇で、いやな汗の出る話だが現…
ことばと国家 (岩波新書)作者: 田中克彦出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 1981/11/20メディア: 新書購入: 7人 クリック: 25回この商品を含むブログ (30件) を見る
びっくりするほどの国威発揚、及び東西文化の二項対立。「いかに日本語で書くか」というよりも、「日本語で書くとはいかなることか、日本語の背景にある素晴らしい文化」について書かれた本である印象を受けた。時代背景を考えれば当たり前のことかも知れな…
ドイツ人中年兄弟の禅修行。もっとお気楽コメディかと思ったがそうでもなかった。言葉も分からぬ異国で道に迷う恐怖はデフォルメされてはいるけれど、あれに近いものはありそう。禅寺のお坊さんの暮らしも、覗く機会がないのでおもしろい。MON-ZEN[もんぜん]…
分かりやすい言葉で書いてある。しかも短い。しかし分からなかった。これは作者の力量うんぬんとかではなさそう。そもそもこのシリーズは導入編であって、少し興味を持てばそれでいいのかも知れない。 ところで十年近く前の話なので、まだまだ実用には遠いよ…
下ネタの多いコメディ。でも青春映画としても楽しい映画だった。このタイトルから想像できるよりはよっぽど健全で期待に答えるものは何も映っていません。ガールズトークをのぞき見る楽しさがあり、ヘタレ男子二人組や、勘違い野郎もそれぞれいい味を出して…
「愛のコリーダ」並にセックスシーンが続くが、もっと乾いている。 キャスト Kieran O'Brien ... Matt Margo Stilley ... Lisa The Dandy Warhols Elbow Franz Ferdinand(日本の公式、MySpace) Primal Scream Super Furry Animals(公式、MySpace) Michae…
これもギャオでやっていたので、見ました。「マルティナは海」があんまりといえばあんまりな映画だったので、これもセックス描写のみがうりでどうでもいい映画ではないかとあまり期待していなかったのですがおもしろかった。セックスシーンが多すぎて辟易す…
ニホン・ニホン人 (1978年) (集英社文庫)作者: 富岡多恵子出版社/メーカー: 集英社発売日: 1978/01メディア: 文庫 クリック: 1回この商品を含むブログ (1件) を見る
レオノール・ワトリングの胸をたくさん拝める一種のバカ映画。 ワニでホラー的結末を迎えるかと思いきや肩すかし。監禁映画と化してサスペンス寄りになるかと思いきやそれもなく。 古典の詩で口説かれても、ちょっと。声がエロだからむしろいいのでは(詩が…
生物と無生物のあいだ (講談社現代新書)作者: 福岡伸一出版社/メーカー: 講談社発売日: 2007/05/18メディア: 新書購入: 56人 クリック: 1,487回この商品を含むブログ (1107件) を見る
全然書けてないですが、仕事が忙しいというよりも単に体調が悪いと言うよりも、ここにぼんやり思ったことを書き付けるのに躊躇するようになってしまったから。電車に乗っているときなど、何かしら考えなくもないのだけど、こんなこと今さら考えてそれを書き…
アルゼンチンの首都ブエノスアイレスのポーランド系ユダヤ人が主人公。ユダヤ人だがそんなに信心深くもないらしいアリエル(30歳)は、ポーランド国籍を取ってヨーロッパに行こうと画策している。それには祖母が持っている書類が必要だが、ナチスから命か…
フラメンコのホアキン・コルテス主演。ホアキン・コルテスのファン以外にはあまりおもしろくないのではないかと思う。わたしはまるで楽しめなかった。字幕を切って鑑賞したため、アンダルシア弁について行けなかったというのもあるのだが…。他の出演者はよく…
なぜDVDを見まくっているかというと、スペイン語の耳慣らしをするという口実です。 聞き取れない!とショックを受けていたらラモンの家族が話しているのはガリシア語であることが途中で判明。ラモンはあまり話していないようだけど。甥っ子のハビエル役は「…
映画の感想を書いたブログで見ていたのでアマロ神父がイヤなやつであることは知っていたけど、ここまでいやな話とは…。強引に世の中を渡っているベニト神父の俗っぽさなど消し飛ぶ狡猾さと冷たさ。なのに要所要所でキラキラと涙を流すところがまた。最後には…
なぜこんな邦題?原題は直訳すればアカのはざまでとかそんな程度。この邦題では妖しい物語のようだけど、舞台は刑務所なものの爽やかな友情ものだと思う。全然色気じゃないですよ。 舞台はフランコ政権末期のスペイン。Lucíaは弁護士の娘でバレエが生き甲斐…
ペルー映画。Jaime Bayly原作。Jaime Baylyらしく、ゲイの若者を主人公にしている。幼い頃から男らしくなく、マッチョな父に男らしさの手ほどき(無理矢理)を受けながらも期待する人間になれず、苦悩する…といっても苦悩よりも行動が先に立つという印象が。…