池内了『禁断の科学』

あとでゆっくり書こうと思っていたんだけど、週末が終わってしまったので忘れそうだからメモ。

  • 科学者の「真理」と「倫理」との葛藤を、戦争協力を軸に描くI部と、現代の新技術の光と影を描く第II部から成る。
  • 原子力発電は、原子核反応を化学反応で扱おうとしているところに恐ろしさの本質があるという指摘が印象深かった。著者は原発の恐ろしさに関して一貫して警鐘を鳴らしているのだが、ここ一年ほどで世界のエネルギー政策はますます原子力発電へとシフトしつつある。

禁断の科学

禁断の科学