海を飛ぶ夢(Mar adentro)

なぜDVDを見まくっているかというと、スペイン語の耳慣らしをするという口実です。
聞き取れない!とショックを受けていたらラモンの家族が話しているのはガリシア語であることが途中で判明。ラモンはあまり話していないようだけど。甥っ子のハビエル役は「蝶の舌」にも出ていたようで、どうも主人公の友達役だったらしい。小さな子供だったのにニキビ面の少年に…。
ラモンは海で事故に遭って以来首以外は麻痺してしまい、26年間寝たきりで過ごしている。家族は彼を支えているが死への願いを持ち続けており、尊厳死を支持する団体に支援を要請して裁判を起こした。弁護士のフリアもまた病の影に脅える…。
あらすじを書くのも野暮な気がする。とにかく泣ける!という感動ものと言ってしまってもいいのかもしれないけど、変に涙を絞り出そうという演出でもない。さりげなくて音楽もよくて風景もよくて何より俳優の演技がよい。
周りからの愛情には恵まれていても、「尊厳のない人生」とラモンは言う。出てくる人々がみな温かいだけにこの人たちを置いて行っていいのか?と思ったりもした。
途中で出てくる神父のシーンはかなりユーモラス。

海を飛ぶ夢 [DVD]

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