ミラン・クンデラ『別れのワルツ』

数年前(七年か八年前)に『存在の耐えられない軽さ』を読んで以来のクンデラ。その時は友達に薦められて読んで、思ったよりも楽しめずに困惑した。やたら心理を細かく解説するのがだめだったのかもしれない。
ストーリーは偶然の積み重ねで本人曰く陳腐な手法(後書きより)のようなのだけど、子供を持つことについての話とか、もうちょっときちんと読みたいなと思わせるテーマがいろいろと。
「別れ」も死、祖国との別れ、今までの自分からの脱皮、などなどさまざまな別れが最後に次々と起こる。テンポはよいので読みやすいか。

別れのワルツ

別れのワルツ