『ブックガイド 文庫で読む科学』
岩波のこのシリーズは短く分かりやすいことば(私が分かるかは別)で書いてあるのでお気に入り。
これは第一線の研究者が科学を知り、科学的に考えるとは何かを考える機会を与えてくれる文庫で読める作品を紹介するもの。中身の要約だけですでに理解できない本も多数紹介されており、最も興味を引いたのはSF作品の『竜の卵』だったり…。
基礎的な物理も全く理解できないのにこう言うのはなんだけども、よく分かる○○とか、そういった便利な本は、私も読んで何となくその世界を知ることはできるのだけど、何十年経ってもすごいと言われ続けている難しい本を読んで頭が混乱して何も分からず、それでもすごい世界があることだけは分かるという充実感は得られないように思う。この本に紹介されていたような本は読んでも何も分からないものも多いのだろうけど、そうした楽しみは得られるのだろうな。中谷宇吉郎の『雪』は読もうかな。あとファラデーも。
- 作者: 岩波書店編集部
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2007/06/06
- メディア: 単行本
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