本2009

Díaz, Junot. Drown

ぶつ切れの単文が続くので読みやすいように見えるが、文法破格が著しいので文意を取りにくい。口語体の小説は外人には厳しいと思う。俗語もかなり多い。 著者はドミニカから九歳六歳の時にアメリカに移住している。エンピツも満足に買えなかったドミニカ時代…

宇田川一美『手づくり文房具』

日本で買ってきた。外国のちょっとしたものをおしゃれにリフォーム、という感じの作品が多く、要らなくなった箱で何か役立つものを作る(すてきな奥さんとかの)ののおしゃれ版という感じ。ブックトートと、手ぬぐいフデバコと、封筒でギフトバッグを作るの…

相原茂『はじめての中国語』

アジアの言語を一つも知らないので、基礎知識くらい仕入れたいと買った。アマゾンで高評価だったため。 新書一冊に入るだけの、必要な情報を詰め込んだ良書。最終章には中国旅行で使える旅行会話まで載っている親切さだが、音声資料がないのだけが残念。付録…

深町秋生『東京デッドクルージング』

東京デッドクルージング このミス大賞シリーズ (『このミス』大賞シリーズ)作者: 深町秋生出版社/メーカー: 宝島社発売日: 2008/08/07メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 186回この商品を含むブログ (47件) を見る

鈴木孝夫『日本語は国際語になりうるか―対外言語戦略論 (講談社学術文庫)』

日本語は国際語になりうるか―対外言語戦略論 (講談社学術文庫)作者: 鈴木孝夫出版社/メーカー: 講談社発売日: 1995/07メディア: 文庫 クリック: 2回この商品を含むブログ (7件) を見る

阿満利麿『日本人はなぜ無宗教なのか』

日本人はなぜ無宗教なのか (ちくま新書)作者: 阿満利麿出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 1996/10/01メディア: 新書購入: 8人 クリック: 174回この商品を含むブログ (43件) を見る

深町秋生『果てしなき渇き』

果てしなき渇き (宝島社文庫)作者: 深町秋生出版社/メーカー: 宝島社発売日: 2007/06/01メディア: 文庫 クリック: 45回この商品を含むブログ (97件) を見る

宮本輝『葡萄と郷愁』

葡萄と郷愁 (角川文庫)作者: 宮本輝出版社/メーカー: 角川書店発売日: 1990/10メディア: 文庫この商品を含むブログ (2件) を見る

小塩節『ドイツ語とドイツ人気質』

ドイツ語とドイツ人気質 (講談社学術文庫)作者: 小塩節出版社/メーカー: 講談社発売日: 1988/04/04メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 9回この商品を含むブログ (9件) を見る

Javier Marías. Corazón tan blanco

Corazon tan blanco作者: Javier Marias出版社/メーカー: DEBOLSILLO発売日: 2006/10/01メディア: ペーパーバック クリック: 1回この商品を含むブログ (1件) を見る

Carlos Ruiz Zafón. Marina

友達から誕生日に貰った本第一弾。 いわゆるジュブナイル小説らしく、読みやすい。ストーリーも怪奇ミステリーと初恋物語を絡めてあり、どんどん読み進められる。スペイン語で何か量を読みたいというときにおすすめできると思う。著者は「風の影」の人。Mari…

渡部昇一『ドイツ留学記〈上〉雲と森の青春遍歴』

絶版?おもしろいのにもったいない。古き良き大学制度が残っていた頃のドイツ留学記。戦争の爪痕の話がまるでないのが不思議。ドイツ留学記〈上〉雲と森の青春遍歴 (1980年) (講談社現代新書)作者: 渡部昇一出版社/メーカー: 講談社発売日: 1980/10メディア:…

グレーフェあや子『ドイツの犬はなぜ幸せか―犬の権利、人の義務 (中公文庫)』

ドイツの犬はなぜ幸せか―犬の権利、人の義務 (中公文庫)作者: グレーフェアヤ子出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2000/08/01メディア: 文庫 クリック: 8回この商品を含むブログ (3件) を見る

Mendoza, Eduardo. El asombroso viaje de Pomponio Flato

アマゾン様何でも売っていらっしゃるな。 2008年3月発行、わたしが買った版の帯には第15版、25万部の売り上げ、と言う文句が踊る。よく売れているらしい。 友人に貸してしまって本がないが、適当にあらすじを。 紀元一世紀、特別な効果のある水を求める旅を…

Montero, Rosa. Amantes y enemigos: cuentos de parejas

救われない気分になる訳じゃなくて、思わず苦笑い、といった感じの話が多い。軽いあきらめと共に、人生はそんなに悪いものじゃないと最後には言ってくれる。あるいは、人生はそんなにドラマチックじゃない、と幻滅させる。傾向は似ているが、En mi soledad e…

Haruki Murakami

また性懲りもなく村上春樹を読んでいる。今度は「国境の南、太陽の西」のドイツ語版(「危険な恋人たち」というタイトルになっている…)。日本語、スペイン語に続いて三度目の読書なわけだけど、前回(その1、その2)とはちょっと違う感想を抱いている。世代…

三島憲一『現代ドイツ−統一後の知的軌跡』

現代ドイツ―統一後の知的軌跡 (岩波新書)作者: 三島憲一出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2006/02/21メディア: 新書購入: 5人 クリック: 15回この商品を含むブログ (31件) を見る

岡野昌雄『イエスはなぜわがままなのか』

イエスはなぜわがままなのか (アスキー新書 67)作者: 岡野昌雄出版社/メーカー: アスキー・メディアワークス発売日: 2008/06/10メディア: 新書購入: 5人 クリック: 28回この商品を含むブログ (16件) を見る

004 坂井栄八郎『ドイツ史10講』

高校の世界史の教科書が頭に入っていれば、すんなり理解できるわかりやすさ。一つ一つの事件の細かい解説よりも、その文脈、その後の影響を説明する方に重点が置かれているので、何も知らない状態ではちょっとわかりにくい(この本のせいではない)。通史は…

003 Cueto, Alonso. La hora azul

ペルーの小説。 アドリアンは成功した中年の弁護士である。全てにおいて完璧な妻、かわいい二人の娘、裕福な義理の両親に囲まれて、リマの高級住宅街で豊かな生活を享受している。問題があるとすれば、下品な兄と、粗暴なふしのある元軍人の父親だけであるが…

002 紅山雪夫『ドイツものしり紀行』

今年のドイツ旅行に備えて母が読んで、送ってくれた。日本人好みの観光地をピックアップして細かく解説している。ロマンチック街道、ライン川、フランクフルト、ハイデルベルク等々。ローレライの岩はどのタイミングで写真を撮るべきか、など、とにかく写真…

001 朝田今日子『オリーブオイルのおいしい生活―ウンブリア田舎便り』

食べ物がおいしそう。しかしこれを実現するためには、イタリアの田舎に住み着くしかないというのが何となく悔しかったり…。おいしそうだなー、行きたいな、できれば住んでみたい、というスタンスで読むのが正しそうな本。オリーブオイルのおいしい生活―ウン…