002 紅山雪夫『ドイツものしり紀行』

今年のドイツ旅行に備えて母が読んで、送ってくれた。日本人好みの観光地をピックアップして細かく解説している。ロマンチック街道、ライン川、フランクフルト、ハイデルベルク等々。ローレライの岩はどのタイミングで写真を撮るべきか、など、とにかく写真スポットを懇切丁寧に指導してくれる。ここまで「写真によい」ということをクローズアップしているガイドブックはなかなかない。
「歩き方」などの一般的な旅行ガイドといっしょに使うことを想定しているので、詳しい地図やホテル案内は付いていない。そのかわりというか、豆知識が多くて楽しめる。ドイツの中世から近代にかけての名所が多いから、現代史関係(ヒトラー関係および東ドイツ)について知りたい・めぐりたい場合には不向き。池内紀ドイツ 町から町へ (中公新書)のほうがいろんな時代、いろんな街をめぐっているので参考になるかもしれない。ただしこちらは旅エッセイであって案内本ではないので観光のお供には向かないかも。
この本を読んで、おもしろそうな小さい街がけっこうあるかもしれない!とドイツ観光にやる気が出てきた。

ドイツものしり紀行 (新潮文庫)

ドイツものしり紀行 (新潮文庫)