相原茂『はじめての中国語』

アジアの言語を一つも知らないので、基礎知識くらい仕入れたいと買った。アマゾンで高評価だったため。
新書一冊に入るだけの、必要な情報を詰め込んだ良書。最終章には中国旅行で使える旅行会話まで載っている親切さだが、音声資料がないのだけが残念。付録で小さなCDが付いていたら完璧だと思う。
日本語が中国語と漢字を共有しているだけに「わかったつもり」になりがちだが、その危険さをじっくり分からせてくれる。日本語に入っている漢字は中国語では「古語」であることが多いこと、発音が全く違うことなど。目で見る中国語はよくない、と。さすがにこの本一冊で中国語を丸飲みというわけにはいかないが、今後中国語を勉強する場合に何に気を付けるべきかということがよく分かる。中国語こそ音声から入らないといつまで経ってもできるようにはならなさそう。外大の中国語学科でも、最初の一年だか半年だかは漢字を見ずにずっとピンインを練習するのだと聞いたことがある。

はじめての中国語 (講談社現代新書)

はじめての中国語 (講談社現代新書)