2006-08-01から1ヶ月間の記事一覧

池内紀『池内紀の仕事場〈2〉“ユダヤ人”という存在』

これも感想を書かないうちに内容を忘れ気味。近代になり、ユダヤ人がゲットーから開放された頃から、ほぼ現代に至るまでの文学作品(「ユダヤ人」の手になるもの)についての考察。ドイツ語文学からは縁遠いので、よく分からないが、いくつか読んでみようか…

論文の直し

先日留学生の論文を直した。文章がわかりにくいところや助詞をチェックしただけだが、わたしの日本語の文章がいかにプレーンかとわかった。難しい言い回しが多いので、どこでこういうの覚えたの、と聞いたら、それは文章に出てきていいなと思ったら書き留め…

久しぶりな人と久しぶりな飲み。社会を知らなくてすみません、という気分に多少なる。いやとても楽しかったのは本当。

多和田葉子『エクソフォニー:母語の外へ出る旅』

著者はドイツ語でも日本語でも作品を書いているという日本人では珍しい人で、しかもお父さんがドイツ人だとか、ドイツに小さい頃いたのでバイリンガルです、とかそういうのでもない。二つの言語の狭間に身を置いて、そこから見えてくる風景を丹念に書いてい…

清川理一郎『キリストと黒いマリアの謎』

衝撃のトンデモ本。ダヴィンチ・コード関連で大学図書館の棚に並んでいたが、これを並べておいていいのか。今は時間が無くて心のゆとりもないので途中で読むのをやめたが、ゆっくり読んだらおもしろいかもしれない。前書きによれば、キリストはマグダラのマ…

谷端昭夫『茶の湯の文化誌』

織田信長以降、幕末あたりまでの茶の湯の展開を茶人を通して描く。茶の湯の歴史の基本を押さえていないのでよく分からない。古田織部とか、千利休とかの超有名人の情報や、茶の湯の簡単な歴史の知識がほしかっただけなのであまり希望に合わず、途中までしか…

吉村武彦『日本社会の誕生』

困ったときのジュニア新書、ということで歴史の勉強のために読む。教科書よりは易しく詳しく、専門書ほどのマニアでもなく、とほどよい。記述は教科書的だけど教科書より読みやすいのは何でだろう。むしろ教科書はなぜあんなに読みづらいのか。というより退…

角田房子『甘粕大尉』

関東大震災直後の混乱期に起こった大杉栄虐殺事件の犯人であり、満洲でも暗躍した甘粕正彦についてのノンフィクション。大杉栄虐殺事件に関しては甘粕本人が犯人であるかはかなり疑わしい、という証言を数多く得るのだが、本人はそれについては最後まで口を…

自分の感じの悪さにげんなり…。 PLの花火を初めて見た。しかし見所スポットまでたどり着くわけもなく、かなりの距離から鑑賞。近くで見たらずいぶん迫力のあるものなんだろうと思う。人混みが嫌いだからもう一度行くことはないだろうな。