清川理一郎『キリストと黒いマリアの謎』
衝撃のトンデモ本。ダヴィンチ・コード関連で大学図書館の棚に並んでいたが、これを並べておいていいのか。今は時間が無くて心のゆとりもないので途中で読むのをやめたが、ゆっくり読んだらおもしろいかもしれない。前書きによれば、キリストはマグダラのマリアと結婚し、その子孫はフランスのユダヤ人コミュニティに住み着いた。そこを通して真のキリストの教えがメロヴィング朝の時代から脈々と受け継がれ、それが自由・博愛・平等に代表されるフランス革命の精神の基となった、ということを本書は明らかにしていくらしい。それだけでも怪しいが、例えば秋田県で起きたマリア像の奇跡(マリア像に血痕が浮き出たり、涙を流した)に関して、
さて、読者は私たちのおひざもとの日本で起こったこの奇跡をどのようにお考えになるだろうか。このような人智を越えた不思議な超常現象を目の前にして、私は、この奇跡は古代地母神の流れを汲む黒い女神が時・時空を超えて秋田のマリア像に働きかけ、教会の修道女や信者に対して何らかのメッセージを送ってきたと考えざるをえない。
と書いている。怪しすぎるよ…。中の地図が手書きなのもおもしろい。彩流社はペソアの翻訳とか、イベリア半島絡みの本をいろいろと出しているが、こういうのも出しているのか。
キリストと黒いマリアの謎―異端・自由思想・ラテン系フリーメーソン
- 作者: 清川理一郎
- 出版社/メーカー: 彩流社
- 発売日: 2000/09
- メディア: 単行本
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