003 古川日出男『gift』

古川日出男柴田元幸氏一押し、らしい、とこの本を教えてくれた人から聞いていたので読むのを躊躇っていた(ポール・オースターとか柴田元幸氏関連の本があまり好きではなかったので)が、ずっと気になっていたので京都駅のキオスクの本屋で購入。いやこれおもしろかった。かなり短い短編が20篇収録されている。猫に関する話がいくつか入っているのだけど、文学と相性がよいのはやはり犬より猫か。なぜだろう。特に幻想的な要素の入る話だったら猫なのかな。猫を入れるだけで時間の流れに違う軸が入るのかもしれないと思う(わたしの印象に過ぎないけれど)。
この作品集の中で好きなのは「ラブ1からラブ3」「光の速度で祈っている」「鳥男の恐怖」。

gift (集英社文庫)

gift (集英社文庫)