言葉についてのおぼえがき

SOCRATES/ERASUMSというヨーロッパの大学生の交換留学機構(よく分からない)に混じっている。ヨーロッパの学生と話していると、2,3カ国語がふつうに出来る人がたくさんいることに驚く。英語、ドイツ語、フランス語のどれか一つか二つと、母国語という感じか。よくよく聞けば「母親がドイツ人」とか「母親が南アフリカ出身なので英語が話せる」とか「両親はスロヴェニア人だけどドイツに住んでいる」とかそういう人が多い。そうでなくても、外国語に日常的に触れる機会は多いのだろう。皆高等教育を受けているわけだから、平均的なヨーロッパ人というわけではないのだろうけど、こういう状況だと「語学を学ぶ」ということは日本とは全く違う意味を持つに違いない。少なくともヨーロッパ言語に関しては、外国語を話せることは日本で考えるほどは特別なことでもないのかもしれない。
遠い日本で言葉だけを学んでいる身としては何とも言えない気分になるけど、言葉の構造も違うし文化も違うし学ぶ際のハンディの大きさは計り知れないのよ、でも何とかやってるんだからいいんだよ、と思うしかない。それに話せても書くことは出来ない場合もあるようなのでまあ日本人には日本人なりのやり方があるのでそんなに落ち込むこともないか、と言い聞かせて毎日を過ごしている。