海外に長期滞在するのはこれで三回目になる。今回はダンナに伴っての滞在なので、私が積極的に何かをする必要はない。帰れば気の置けない相手と思う存分日本語で話せる。よって、あまりドイツ語が上達しない。単語は少しずつ増えているし、聞き取れるようになっているような気もするけどその緊急度が全く違うので、身に付いていない。移民一世で、何十年もいてもまるで語学が上達しない人がいるけど、家族がいて母国語でコミュニケーションを取れれば何ら困らないだろう。まあ困るけど、それは大して問題にならないというか。所詮自分が部外者であることなんて分かり切っているし、それでも近くに同じ文化を共有する人がいればまあまあやっていけるのかもしれない。順応する必要はほとんど感じないかもしれない。これが、外国で育った二世になると全く変わってきて、育った場所の文化が自分の文化なわけだし、ことばを話せない、その土地の人と混ざろうともしない親を恥ずかしくも思うだろうな。ドイツ育ちらしい東洋人の身のこなしがあまりにも東洋人留学生と違うのとかを見ると感慨深い。顔まで違う気がする。自分の子供がああいう雰囲気に育つとしたら、かなり相互理解は厳しいだろうなあと思ったりもします。