語学学校三日目。早くも息切れ気味か。
昨日の朝、バスを降りたところでクラスメートのケニア人の女の子が前方を歩いているのを発見した。朝から外国語を話すのがめんどうなので声をかけずに歩いていたところ、突然何かに気づいたような顔をしてその子が焦り始め、「バッグをバスの中に忘れちゃった!いっしょに付いてきてくれる?ディオールので、すごい高いバッグなの!」と走り出し、朝からなぜか走る羽目に…。そもそも走るのは彼女の方が断然早く、私は取り残されてしまったが放置するわけにも行かず追いかける。バスからすでにディオールのバッグは消えていた。900ユーロするパリで買ったバッグだったそうで、取られていても全くおかしくないものらしい。その後「警察に行った方がよくない?」とのわたしの提案も却下し、近くにある学部の事務所みたいなところに押しかけて、「私のバッグを見た人がいないかアナウンスして欲しいの!」と頼んでいた。もちろん断られて仕方なく学校に行った。声をかけた時点ではわたしが同じクラスだってことは全然知らなかったらしい。おしゃれでお金持ちで華奢な雰囲気の子で、神田うのに似ている気がするので私の中ではうのと呼ぶことにした。外国人で、10万円以上するバッグを持ち歩いている若い人に会ったことないので驚いた。今日ももちろんバッグは見つかっていないようだが、あまり気にしていないみたいでそれもびっくり…。