038 小川和夫『ソ連解体後』

ソビエト連邦解体後のバタバタを経済の観点から述べた本。まだエリツィンががんばっていたころらしい。まだ小学生くらいであまり記憶にないが、その頃空っぽのショーケースに人が長蛇の列、という映像は流れていたような気がする。ロシア語関係者の友人によれば、今はロシア語ができるということで企業が取ってくれたりもするらしいが、ソ連崩壊前は共産主義の親玉ということで白眼視され、潰れてしまえば潰れてしまったでいいところなしで国そのものが一瞬世界の表舞台から消え、とロシア語をやっている人は辛い年月を送っていたらしい。今やさまざまな問題はあるとはいえ、ロシアは目が離せない超大国だもんなあ。

ソ連解体後―経済の現実 (岩波新書)

ソ連解体後―経済の現実 (岩波新書)