019 桜庭一樹『私の男』
なんとなく開いたらそのまま読み続けてしまった。日曜日のことなのだが、今に至るまで*1話の世界から抜け切れていない。感動とか共感とか泣けるとかもなくむしろ気持ちが悪い話だと思う。小町さんのところと最終章がもっとも印象深く。現在から過去にさかのぼる中で、養父から離れていこうとしている現在の花の心境と、それまでに描かれる花の心境とのあいだに溝があるようにも思えて、東京に来たあとの数年間がどうだったんだろうかと思った。母が興味を示していたけれどあまり薦められないかなあ。どうだろうか…
- 作者: 桜庭一樹
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2007/10/30
- メディア: 単行本
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*1:この感想を書いているのは3月6日