星野智幸『目覚めよと人魚は歌う』

恋人との過去の思い出に生きる女性のところに、乱闘騒ぎが元で逃亡生活を決意した日系ペルー人とその恋人とがやってくる…。
この話をまとめるのがひどく難しい。それぞれの名前はなにやら意味を持たされていそうで(糖子とか日曜人とか)、それだけで異世界めいた雰囲気を醸しだしている。日系人の話だし、もう少しはまり込めるかと思ったけどそうでもなかった。しかしサルサを踊ってみたくなった。踊れないけど。

目覚めよと人魚は歌う (新潮文庫)

目覚めよと人魚は歌う (新潮文庫)