橘木俊詔『格差社会―何が問題なのか』

読んでいて暗い気分になりました。さまざまな統計資料を駆使しているので、もしかしたらその統計資料の持つ意味とその使い方をよく知らないがために、著者の意見に引きずられているのかもしれないとは思うけれど。日本はすでにずいぶん不公平な社会になっているようだという点で完全に説得(?)された。
実家が東海地方で景気いいし、母方の実家も北陸だし、深刻な地域格差に直面している地域の実態は分からないし他にもいろいろと知らない部分があるのだと思う。そのうち「お金がある人しか安全も健康も教育も保証されない」という社会になっていくのか。
格差問題について考えるにはもう一冊くらい読まないとだめだろうな。日経とかが出してるやつを。

格差社会―何が問題なのか (岩波新書)

格差社会―何が問題なのか (岩波新書)