米原万里『ガセネッタ&シモネッタ』

通訳やロシアに関する短いエッセイを集めたもの。全体に口悪いね。
ロシアでは、共産主義が崩壊する前は文学書が飛ぶように売れたが、今は「猫の飼い方」とか「女心」についての本(詳細は覚えてない)ばかり売れて、小説は全然売れなくなっているという話が印象深い。筆者は大変な文学愛好家でもあり、本への愛情が強く伝わってくる一冊でもある。あと、プラハ時代の話も好き。

ガセネッタ&シモネッタ

ガセネッタ&シモネッタ