Jaime Bayly, Fue ayer y no me acuerdo

読み終わるのに半年以上かかった。そんなにかかるべき内容でもないのだけど。
作者の分身らしき人物が主人公で、自伝の体裁を取る。同性愛者の主人公が悪友との出会いで麻薬を覚え、中毒者になる。主人公はその友人に傷つけられたことで自殺を図ったり、友達と思ってた人が実は自分に惚れてたり、親友の彼氏と自分と親友が絡むエロ小説を書いたことが原因で絶縁した上にその彼氏と寝たり、最後には唐突に運命の相手と出会ったりする。何かといい加減な小説。章立てが細かいし、前半の冗長さに比べて後半の駆け足ぶりがすごいので、連載だったのかもしれない。80年代後半のリマの上流階級の若者(それもだめな感じの)の生活をのぞき見るにはいいかもしれないが小説としておもしろいかは疑問。ペルーの俗語を知るにも少し役立ちます。使うかは別にして…。
http://www1.terra.com.ar/especiales/jaimebayly/