朝九時起床、のはずだったが皆もっと寝ていた。朝、アレルギー対策のマスクを興味深げに眺められる。見たことがないみたい。こっちでも花粉症はあるはずだけど、誰もしないようだ。少なくともドイツでは。

駐車場の料金は十時までしか払ってなかったので、十時過ぎに私とAで車に向かい、それからみななかなか来ないと踏んで店を二つほどのぞく。コーヒーでも飲もうか、とバルに入ったところで電話がかかり、他の人と落ち合う。

朝ご飯はマグダレーナ半島で、と車で向かう。雨なので車の中で朝食…。その後暴風と雨にも負けず半島内を観光するが、さすがに動物園と船の展示を見るだけで戻る。

車で海岸沿いを走り、浜辺があるたびに寄るが天気は悪いままなので車の中からのぞくだけ。スアンセスでカフェテリアに入り、チュロを食べる。

今日のユースホステルのそばのサンティリャーナ・デル・マルのすぐ近くにはアルタミラの洞窟があるということで、博物館へ。本物は見ることができず、代わりに模型を見た。模型は模型なのでがっかりしたが、洞窟の歴史や絵がどうやって描かれたか、などを学ぶ。模型よりも展示の方がビデオがあったりさわれる模型があったりして、面白かった。

その後サンティリャーナ・デル・マル散策。ロマネスクの建物(Colegieta)があるからそれを楽しみにしていたけど土産物屋などに一緒に行っているうちに時間がなくなった。一人で行くからよろしく、といえばよかったのにそれを言い出せず、残念な思いをしたけど仕方がない。

SとGと三人でMuseo de torturaに行く。宗教裁判の拷問道具が中心で、ギロチン、囚人をいれて吊り下げる籠、頭を潰す機械、爪をはがす道具、鉄の処女、辱めのための様々な道具(頭にかぶるお面のようなもの、中に入って町中引き回される樽など)などがイラストと解説付きで展示されていた。単純で何ともないような道具でも、その効果は計算し尽くされたものでひどい害を与えるものばかり。こんなものよく思いつくなという道具が揃っていた。遺体二つの中に人を挟んで置いておく機械とか…。暖房もない中で一時間半ほど見入る。

プラサ・マヨールのカフェで集合、コーヒーを飲んだあと近くのレストランで食事。「今日のメニュー」をみんなで頼む。私が頼んだのは煮込み(白インゲン?とモルシーリャ、チョリソのようなものが入っている)とヤツメウナギ?を調理したものをパイでくるんだもの。どれもなかなかおいしく、ウェイターのお兄さんも感じよく、楽しく食事する。話題はクリントンとかモニカ・ルウィンスキーとかブレアだった。フランスではエリツィンが訪仏時に秘書のおしりを触った映像が何度も流れたとか…。Gはいつものごとくワインでご機嫌で、「さあこの瓶を二人で空けてしまおう!」と持ちかけてきたので残ってたのを一緒に空けた。

食事のあとはユースホステルへ。道がよく分からず、なかなかたどり着かなかった。看板も分かりにくかったし。宿自体はユースなので豪華に快適、とはいかないけど六人部屋に風呂・トイレ付き、宿の人も親切、と好印象。トランプをするというアイディアも出たがみな疲れているので寝てしまう。私は埃アレルギーに前日に続き悩まされる。

ちなみにこの日は皆同じ部屋で寝たので何着て寝てるか見れたのだけど、Aはショートパンツに半袖だかノースリーブ、Sはパジャマ(長袖フランネル)、Kは半袖短パン、Gに至ってはトランクスに上半身裸…。私はパジャマの中に長袖とタンクトップ。暖房はあるしそんなに寒くなかったがほとんど何も着ないのはいくら何でも寒くないのか、と思った。

写真はサンティリャーナ・デル・マルの風景。