旅行の記録など。

誰も日本語が読めないとはいえ、名前を出していいものか分からないので、頭文字で。

同行者。
K 中国系イギリス人。英語の先生をしている。
G 故郷をこよなく愛するフランス人。二十歳の若者(他の人は23か4)。
S ドイツ人。国籍を問わず友達が多い。
A ドイツ人。同じく友達が多い。今回の旅行は二人が何もかもを計画・実行していた。
と、こう書くと何だか妙な感じだ。

十時半に旅行のメンバーのうち三人の住むアパートに集合。十一時過ぎに車を取ってきたので、荷物を持って向かうと車には張り紙が…。「こんなところに駐めてなんだこのアホ車」といったようなことがA4二枚に書かれていた。みんな強いので、「なんだこんなこと書かれてるこれは面白いからとっとこう」と車に一緒に積み込んでいた。

バジャドリード郊外から高速に乗り、ブルゴスに向かう。音楽もかけまくる。途中で、朝ご飯(マカロニサラダをわざわざ作ってきてた)のために少し止まったほかは、ほとんど止まらなかったと思う。ブルゴスからは下道になり、片側一車線の山道を行く。バジャドリードのあたりとは植生も違い、奇岩の並ぶ風景もあってKは携帯のカメラで写真を撮りまくっていた。途中、雪のためかトラックの走りが遅くなり、他の車に先に行くように促しはじめた。しかしそこは片側一車線でしかも山道、私達の車は失敗しかけてほとんど対向車線の車と正面衝突するところであった。運転は全行程SとAがしてくれて、二人とも運転はかなり上手だったので安心して乗っていられたけどさすがにこのときは死ぬかと思った。

うとうとしているうちにサンタンデールに着いていた。天気は曇りだったと思う。今回の旅行はドイツに帰る子を見送るためだったので、その子とオスタルで落ち合う。空港に向かうまでの間、公園でチーズやらマカロニサラダやら食べ、カテドラルなど散策。今までにチュロス*1を食べたことがない、というので店を探すがチュロを置いてある店が見つからず、カフェテリアでチョコラテのみ飲む。カフェテリアの紙ナプキンでKが折り紙をしていた。とても上手く、船や蓮の花など作っていた。

カフェテリアを出てバスターミナルでお見送り。またセマナ・サンタに遊びにくると言うけれど、それでも寂しいものだった。バスにが出るまで、K, S, Aの三人が踊るなどいろいろとアホなことをしていた。

その後は映画を見に行く。その辺にいた十代の若者集団に映画館の場所を尋ねると、「サンタンデール中心部の映画館は全て閉まってしまって、郊外のシネコンしかない」ということでそこに行く。「スパングリッシュ」を見たかったが時間が合わず、「Discovering Never Land」を見た。気持ち悪いスペイン語の吹き替えだったが映像も音楽も美しく楽しめた。

街に戻ってバルを探す途中でミニシアターを発見して悔しい思いをするがどうしようもない。バルは昔からやっているようなところで、壁にワインが並べられ、天井からはハムがぶら下がり、雰囲気もよくタパスも最高。名前は忘れた。

夜はそれぞれの部屋ですぐ寝る。男の子の部屋では夜遅く帰ってきたカップルの営みに悩まされていたらしい。私は埃でくしゃみが…。

*1:スペインの揚げ菓子。ミスタードーナツのチュロとは違い、けっこう塩辛い。チョコラテかカフェオレと一緒に食べる。