藤野千夜『夏の約束』*4

いわゆる「普通の人々」から少し外れた人々の話。どこかで藤野千夜は、小説を書くときに人称代名詞を使わないで名前を使うという話を書いていた。「彼は」とか「彼女が」とか使わない。そのへんがべたべたとしていない印象を生むのか。なんだかあっさりとしている。だーっと淡々とした話をあっさり読み終わり、読んだあとで「けっこういろんな人出てたな?」と思う感じ。