2004-06-26から1日間の記事一覧

西島大介『凹村戦争』*5

いろんなものが引用/参照されている。二人のウェルズの作品はどちらもちゃんとは知らない。知らなくても話の内容は分かるんだけどそういうのがいちいち気になるのは文学専攻に足を突っ込んだためか。

藤野千夜『夏の約束』*4

いわゆる「普通の人々」から少し外れた人々の話。どこかで藤野千夜は、小説を書くときに人称代名詞を使わないで名前を使うという話を書いていた。「彼は」とか「彼女が」とか使わない。そのへんがべたべたとしていない印象を生むのか。なんだかあっさりとし…

エメ・セゼール『帰郷ノート/植民地主義論』*3

セゼールはシェイクスピア「テンペスト」の書き直しで名前を知った。確か"Le Tempest"とかだったと思う。こういう「抑圧されたものによる告発」のような本を読むと、常に他人事としてしか眺められないと感じる。そして、そのような感覚を持った状態で、「ポ…