妊娠に関する雑感

  • 妊娠発覚後、日々何かと思うことがあったり新しい世界を垣間見たりして、新しいもの好きとしてはウキウキなのですが、おもしろいと自分で思うことはあれど、他人にそれを説明するのに躊躇する。親とか夫とか出産経験のある友達とか妊婦とかには言いますが。妊娠前、妊娠話などを聞くのは実に複雑なもので、自分に将来関係あるかもしれないしないかもしれないし、出産するのかしないのか?を考えさせられるというだけでできれば避けて通りたい話題でもあった。今まで同じ世界にいた友人が「あちら側」に行ってしまったな、という寂しさもあった。妊娠にまつわることのお花畑っぽさ、部外者には理解しがたい感じはネトウヨの発言とか童貞を取り巻く物語よりもさらに理解しあえないものを感じていたので自分がそうなるのは怖いなあと思っていたし。
  • 世の中のお母さんファッションはなぜお母さんファッションなのかと疑問だったが、マタニティから始まってるんじゃないかとマタニティを買うようになって思った。お腹をすっぽり隠す下着、チュニック、冷えないレギンス、ぺたんこの靴。柄もふんわり花柄とかレースが付いてるのとかが多い。もちろんそうじゃない服を着こなしている人も多数いますが。なんとなくゆるふわファンシーマタニティに移行し、そのままなんとなくゆるふわママファッションに移行してく人がいるんだろうなと思う。
  • 日本のマタニティだと丸いお腹をゆったり包んで目立たせない服が多い気がするが、ヨーロッパのマタニティを見ていると丸さをどーんと見せつけているものが多い。そもそもお腹が冷えることを気にしないので、へそが出ている人もいる。妊婦イメージフォトでブラトップとローライズ見たいのもよく見るような。日本の写真だと妊婦は丸い腹を手で包んで優しく見つめてたり、そっと手を置いて遠くを見てたりするが、ヨーロッパのを見たら基本的に腹を突き出して得意気だ。「丸いお腹は素敵」みたいな発想があるようで、ドイツ人に妊娠を告げたら「丸いお腹でゴージャスになってるんだろうね!」みたいなことを言われた。腹の丸さをほめられたことはないのでとても嬉しかった。
  • 体調で少し気になることがあってググると、いろんな人のブログがヒットして特に初期から中期にはたくさん読んだ。読むと不安が増幅したりとても悲しい気分になることがあった。その人たちが悪いわけではもちろんない。人のいろいろな感情を知るのはいいことだと思っていたけど、ネットで気楽に検索することによって、見ず知らずの人の辛い気持ち、暗い気持ち、人を責めたくなる気持ち、などに触れること、いいことばかりでもないからうまいことコントロールしないといけないと実感した。身の回りの人との付き合いに集中するだけで感情はもう十分だしそれでも気を配り切れてないだろうし。
  • たまごクラブなどのマタニティ雑誌は魑魅魍魎である。おそろしいので、病院で読む程度にしてできるだけ近づかないようにしている。今まで全く知らなかったが世の中には妊娠出産子育てにまつわる商品が大量に売られており、その売り込みがすごい。私が度肝を抜かれたのは胎教特集で、胎児にいい影響を与えるために、留学経験を生かして妊娠中に通訳だか翻訳だかの仕事を始めた人の例が載っていた。それなら私はものすごくいい影響を与えていることになるが、実際は関係ない気がする…。
  • 助産師さん達のノリについていけないことがある。なんだか幼稚園や保育園の先生みたいなノリというか。