下妻物語
- 出版社/メーカー: 東宝
- 発売日: 2004/11/26
- メディア: DVD
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原色を強調した色使いと、ロリータとヤンキーという要素と、時折挟まれるアニメが何ともクールジャパンぽい。外国人が見ても楽しい映画だろうな。でもジャスコとか、尾崎豊とか、美容整形美人コンテストとか、東京と茨城の距離感とか(これは私にもあんまりよくわからないんだが)、パチンコとか、尼崎とか、その辺は分からないかもしれない。それにしても尼崎の描き方はひどいね。でも関西に住んでいた頃ああいうイメージがどうもあるらしいってことは感じていた。嶽本野ばらは宇治出身なんだな。だからこそあの描き方か。むしろ東京の人は尼崎じゃなくて大阪が全部あれだと思っている可能性がある。ちなみに尼崎は兵庫県ですよ。Wikipediaによれば、最後に桃子がヤンキーに凄むところは、原作では尼崎のしゃべりになっているらしいけど、映画では最初をのぞき標準語だった。全部尼崎しゃべりでやってほしかったけど、原作よりも台詞がずいぶん長くなっておりそのための標準語っぽい(Wikipedia)。
過激な性描写もどんよりとしたエピソードもなくて、桃子の家庭環境なんかは悲惨と言ってもいいけれど本人が自分を持ってすたすたと生きているのでからっとしたもので、楽しく最初から最後まで見た。周りのおかしな人たちも荒川良々とか阿部サダヲが固めていてよかった。友情ものだけど暑苦しくないのもよかったなあ。日本映画見たいって言われたら今度からこれ勧めようかな。芸術系、ロマンティック系が好きな人には向かないけど、そうでなければ楽しめると思う。