実録・安藤昇侠道(アウトロー)伝 烈火

調べ物の一環で日本映画の任侠ものを見ています。
この映画、Lovefilmという郵送によるレンタル+オンライン視聴のサービスで、オンラインで見ることができたので見たが、日本ではDVDは手に入らないみたい。レンタルならあるんだろうと思う。
使われている言葉を知りたかったので台詞を書き起こしつつ見たので、画面はそれほどちゃんと見なかったがけっこう血糊は多い。噴き出した血がカメラにべっとりという演出が多かった。暴力シーンでアップがあまり使われないので、凄惨な印象は受けなかった。音はえぐい。
どこの組がどこと敵対していてどこと手を組んでいて代表者は誰なのか、というのが最後までわからなかったので話の内容はよく分からず…。業界特有の用語が多くてメモを取るのが大変だった。これに比べると、「アウトレイジ」はヤクザ映画でありながら、いかにもなヤクザ映画じゃなかったのかもしれないと感じる。大げさな台詞回しもなく、台詞が聞き取りやすかった。だがこの映画も「実録」と付いているのに超常現象らしきことがおこったり、ほとんどギャク漫画のようなシーンがいくつもあったりと、一般的な実録ものじゃなさそうだが。音楽も何となくお気楽感が漂う。ヒットマンも笑いを誘うキャラクターになっている。オチも…。このオチ、一定以上の年齢の日本育ちじゃないと分からないのでは…
ヤクザものってたくさんあるから、しゃべり方やファッション、歩き方なんかに何となくイメージを持っているけど、実際もあんな感じなのか、もはやお話の中だけなのか、どうなんだろうか。
男同士の濃い絆が出てくるがBL好きな人には訴えるものあるのかなあ。「俺先輩に惚れてますから!一心同体ですから!」みたいな台詞が頻出だしヒットマンも知的な見た目の男と見るからにキ○ガイ(全裸がお好み)の印象的な二人組なのだが。いかつすぎて萌えられないのかな。