セクシリア

  • この映画でも、階段落ちが出てきた。アルモドバル映画と階段から落ちるシーン、偶然なのか、常にテーマとして出てきてるんだろうか?この映画では、Ellosのボーカルがセクシリアのバナナの皮で滑って落ちていた。
  • 最後のシーンが…。高校生くらいの時に好きな男の子と映画に行ってあの終わり方したら泣きたくなっただろう。本当に全然関係ないけど、西原理恵子がオネエの友達と話してたら、「彼氏と飛行機でやったことある」「みんなやってるよね?」という話になって、自分はやったことがないからいつかやりたいと悔しがる、というエピソードがどっかにあってそれを思い出した。
  • イスラム原理主義テロリストの一人(ゲイ)はアントニオ・バンデラスだった。全く気づかなかった。とても若い。「私の、生きる肌」の医者と同じ人とは思えない。
  • スペインの町並みがしょぼくれている。81年とか2年だから、まだ民主化して間もない。それでこんだけの自由な空気と英語の濫用なのがすごい。だからこそか。
  • アルモドバル本人が歌い踊るシーンあり。
  • 近親相姦、セックス依存症、ゲイなどフランコ政権下では無理なテーマが山のように。今となっては、それよりもイスラム原理主義テロリストとか、体外受精で生まれた子どもが普通と違うとかの方がやばい気がするが…。後者は特に、今だったら苦情が来るんでないだろうか。
  • どれも主要なテーマではなくていろんなものをひたすら詰め込んでドタバタしているのでおもしろく見れる。アルモドバル作品近年のは見終わったあと余韻があるけどこれはないな。
  • 前回のエントリーに、「男女の関係はあるのだろうか」て書いたけど、これはそうだわ。でもわりと薄いというか、型どおりなので掘り下げているわけではない。
  • Nina Rezaの役は、Cuéntameのお父さん役の人だった。Cuéntameとは2001年からずーっとやってる、スペインの移行期を舞台にした家族ドラマです。RTVEの専用ウェブサイトで全部視聴可能。