情報過多

地震が起きて、原発の様子が伝えられるようになってからずっとそうだったのだが、ここ数日は大学が休みになったのもあってTwitterに釘付けになってしまった。精神的におかしくなってきたのでしばらく離れることにした。
私が海外にいるから、海外のニュースを教えてくれ、日本のニュースは信頼できない、と言ってきた友達もいた。私は海外メディアが日本政府の明かさない情報を握っているとか、インターネットには隠された真実があるとは思っていないのでそう伝えた。違うのは日本政府やマスコミとはずいぶん異なる解釈と日本の新聞では載せないような生々しい写真が載っていること。結局海外の「煽り」ともとれる予測がそのまま現実になってしまった部分もあり、それは伝えてもよかったのかも知れない。しかし日本はもう終わりだ!という決めつけ、見ただけで涙が出るような見出しをあえて訳して伝えることもないと思った。
海外の友人がたくさんメールをくれた。海外メディアの関心は震災ではなく原発にあるので何かずれがあるときもある。私の家族は西日本におり、今も震災前と変わらぬ生活が続いているようだ。日本全部が死の世界になったと思われている可能性があるのでそれは訂正したいのだが、そうすると被害を矮小化しているような気もしてくる。避難している人が20万人というのは私が住んでいたハイデルベルクの人口の2倍、バジャドリードの人口とほぼ同じではないか。海外にいるのに勝手に日本のことを語れるのかとも思うがそれくらいしかできることもない。
私は原発による発電はじょじょにでも縮小すべきだと思うし、外圧はそのために喜ばしい部分もあるのだろうけど、ドイツでの報道、選挙結果を見ると何か利用されたような気がしてならない。
原子力放射能について調べてみたけれど結局わからない。同じデータでも、立場によって解釈が全く違う。結局出所、論の組み立てを吟味して自分が信じられるものを信じるしかないのか?
さっきBBCを聞いていたら原発のニュースは三番目に読み上げられた。ニュースのほとんどの時間がリビアスペシャルレポートに費やされた。