Surcos

1951年のスペイン映画。子だくさんぶりがすごい。とにかく人の数が半端ではない。前半はそればかりに圧倒された。
カスティーリャ・イ・レオンのどこかの村(レオンって言ってたかな?電車はサラマンカ発、バジャドリード経由だった)からやって来た5人家族。都会でよい暮らしができるかもしれないと期待に胸を膨らませている。まずは親戚の家長男ぺぺの昔の女友達ピリの家に身を寄せて、それぞれ仕事を探し始めた。長男のぺぺは、従姉妹(?)のピリの口添えでその辺をしきるドン・ロケの運転手になった。次男マノロは商品の運び屋の職を見つけた。妹のトニアもドン・ロケの愛人の住み込みメイドとして働く。父親もハローワークから鍛造の仕事を紹介される。滑り出しは好調かに思えたが、都会の現実は甘くはなかった…。
妹のトニアの末路なんか日本の昔の映画にありそう。東北や北陸から東京に出てきた美人で夢見がちの女の子が気づいたらヤクザの愛人にされている、とか。「田舎者が都会で騙される」というのは、昔ほどはないんでないかと思う。もちろん、都会と田舎は今でも違うわけですが。
家族の前の職業はlabrador、つまり畝作り人?農民としても貧しい方ではないかと思う。小作の下っ端なのか?
最後のシーンが唐突だった。本来のシナリオは検閲でカットされたそうなので、そのためだと思う。
有名な俳優は二人しか出ていないらしいが、IMDBで見たら、他の人も素人というわけではなかった。
http://www.cinehistoria.com/surcos.pdf
http://www.cervantesvirtual.com/servlet/SirveObras/78036287652347240943457/index.htm
http://www.lluisvives.com/servlet/SirveObras/68082620006249506300080/019652_6.pdf
http://es.wikipedia.org/wiki/Surcos
http://html.rincondelvago.com/informacion-y-censura-en-la-espana-posterior-a-1939.html