ハモン・ハモン
現在、市内の映画館でペネロペ特集を開催中で、有名なこの作品もかかるということで見てきた。
見終わったあとこの映画について全く語る気が起こらないという不思議な映画。B級ならB級で、あのシーンはひどいとか、あの俳優は大根だとか、いろいろと話したくなるものだけど、今回は見たあと速攻で全て忘れてしまうかのようだった。それなりに楽しめるけど、一時間半が長く感じるような内容だし(ユーモアも盛り込まれているがそのうち飽きる)、TSUTAYAがセールをしているときに借りたらいいと思う。
舞台は半砂漠状態のLos MonegrosのMonegrilloという村(El pueblo donde se rodó 'Jamón, jamón' homenajeará a Penélope Cruz)。スペインの象徴の黒い牛のシルエットが荒野に立っている。
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- シルビア(ペネロペ16歳)
- 下着工場のお針子。下着メーカーの御曹司ホセ・ルイスと付き合っている。
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- カルメン
- シルビアの母。元娼婦。現在は娼婦を置いた飲み屋を経営しているようだが、今もたまに客を取っているのかもしれない。ホセ・ルイスは実は客。
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- ホセ・ルイス(ジョルディ・モジャ)
- 下着メーカーの社長夫妻の息子。母親の溺愛にうんざりしているが、自立できない。
- コンチータ
- ホセ・ルイスの母親。経営にも積極的に参加している。息子を溺愛。
- マヌエル
- ホセ・ルイスの父親。会社社長。カルメンと昔深い関係にあったようだ。
- ラウル(ハビエル・バルデム)
- ハム屋の店員。イチモツが自慢で、下着メーカーの広告モデルに抜擢される。趣味で闘牛をしている(?)
あらすじ的な。
シルビアはホセ・ルイスの子供を妊娠したらしい。彼は結婚しようと言うが、母親のコンチータは聞く耳を持たない。息子とシルビアの仲を裂くため、ラウルに金を渡してシルビアを誘惑するように頼む。シルビアは最初は拒絶するが、そのうちにラウルに夢中になる。シルビアのみならず、コンチータもラウルに夢中になり、もうシルビアに会うなと言う始末。シルビアはホセ・ルイスと別れることを決意し、それを聞いたホセ・ルイスは逆上、ラウルを殺しに行く。ホセ・ルイスがラウルの家を訪ねると、何と母親とラウルがお楽しみ中。ラウルの家(というかハム屋の倉庫か何かに住んでいるようだ)にあったハムでラウルとホセ・ルイスは殴り合い、ホセ・ルイスは死んでしまう。そこにシルビア、マヌエル、カルメンが到着。シルビア×マヌエル、コンチータ×ラモン、カルメン×ホセ・ルイスという組み合わせで抱き合って終わる。
いっしょに行ったスペイン人にペネロペがスペインで一般にどう思われているか聞いてみた。その子がペネロペ嫌いだから言ったのかもしれないということをいちおう断っておく。最近は賞を獲ったりして有名になっているからメディアも高評価らしいが、有名な俳優と浮き名を流すことで有名になったというイメージがあるらしい。あとスペインらしさを大げさに表現した映画に出ているから、スペインのイメージを損ねているという感じもあるようだ。アルモドバルも、スペインの姿をゆがめていると思っているようだった。どっちも、日本で愛されている映画人だよなあ。彼女はアメナバルのほうがずっと好きだと言っていた。
「スペインぽさを押し出して誇張すること」をespañoladaというらしい。
映画の中でかかる「エクスタシー!エクスタノー!」てのはこの曲。
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