ヴィッキー、クリスティーナ、バルセロナ

ウディ・アレンの新作(公式サイト)。見たのはもう一週間くらい前。二時間弱たっぷり楽しみました。軽快なストーリー運びとおしゃれなのか人をバカにしているのか分からないような音楽と、誇張されすぎたスペイン人の性格と…。
バルセロナについての映画としてはどうなのか?というのはあんまりよくないと思う。バルセロナ出身の友人といっしょに行ったが、不満げだった。あまりに典型的な場所(ガウディ関連)ばかり出てきたし、ビッキーはカタルーニャの文化か何かを学んでいるという設定なのに全くカタルーニャ語スペイン語もできないし…。出てくるスペイン人がエキセントリックな芸術家とそのエロ親父だけ*1なので、スペイン人=激しいというイメージがさらに固定されるんじゃないかと思う。
分かりやすい異国の書き割りの中で主人公たちを動かしているのはなんだかおもしろく、もしかしたらこれはウディ・アレン節なのかもしれないと思ったがどうなのだろうか。他のも見てみないと。
ウディ・アレンの中での傑作ではないようだけど、定評のある監督の作品は見てて楽しいな。(追記12月25日:表記と一部内容を変えました)

*1:宿を貸してくれている夫妻はヴィッキーの遠縁らしく、名前も英語っぽいので多分スペイン在住のアメリカ人