スペイン語の本二冊目

bananafish2008-12-13

Susana Perez-AlonsoのEn mi soledad estoyを読んでいる。お気楽な表紙(写真参照・Culturaliaの紹介ページからの写真)からはマドリードで働く20代後半〜30代の女性の恋愛模様を小気味よく描く小説、かと思ったが、主に中年女性が主人公で後味の悪い話が多い(中年女性が女友達に見栄を張って嘘メールを送るなど)。文章は比較的簡単なので読みやすく、大学での講読などにも使えるのではないかと思う。小説の雰囲気は、日本の女性作家の少し意地の悪い短編という感じか。男子学生が女性のぶつぶつを読むのは気の毒にも思うけど、男女問わずダメ男のつぶやきやら叫びを読み解くのは普通だったりするのは不思議でもある。今さらだが。
ラノベではなく、かといって純文学とも見なされない例えば山本文緒とか、読者は大半が女性だと思う。いわゆる純文学ではなく、官能小説でもなくて主に男性が読者なのってどういうジャンルの小説なのだろうか。サラリーマンの男同士の世界を書いたものとかなのかなあ。女性との恋愛ではなさそう。