061 村上春樹『東京奇譚集』

久しぶりに村上春樹を読んだ。村上春樹の話はさりげなくけっこうひどい。しかも、そのひどさが主題なわけではなくて、中心はもっと別のところにある。
具体的な地名や固有名詞が出てくるのに、服装などの描写も細かいのに、登場人物の顔がおぼろげである。
村上春樹は中高生の頃好きで、大学で読み直したら嫌いになって、今また読んだら違う感想を抱いているらしい。

東京奇譚集 (新潮文庫)

東京奇譚集 (新潮文庫)