荒俣宏『レックス・ムンディ』

話の全貌が結局つかめず。あらすじとしては分かるのだけど肝心の所がよく分からなかった。そしてファタン家の人々は一体どうなったんだ?その後どうなったのか気になりすぎる登場人物が多すぎ。結末がちょっとあっけないような気がします。
純粋な一神教として出発したはずのキリスト教が、土着の宗教や風俗を飲み込んで(飲み込まれて?)変貌していったことを思うとわくわくする。そういうものがたくさん隠されていることとか。陰謀論を信じるかどうかは別にして、物語の土壌となる要素がたくさんある宗教であると思う。

レックス・ムンディ (集英社文庫)

レックス・ムンディ (集英社文庫)