無事名古屋に着いた。新生活の始まり。そしてまだ先が全然見えていない。
名古屋に来たら来たで、ここにベースがあるのならここで働いていけばいいじゃないか、とも感じる。もちろん仕事があれば。結局、何を重視するかで、あまり意地とか世間体とか考えていると後悔するかもしれない。今いろんなものが見えないんだよな。具体的なイメージが全然湧いてこない。楽しいことばかり考えてしまうのもリアリティがないし、辛いことばかり考えるのも同じくリアリティがない。
スペイン語を磨くんだったら、メキシコに可能性があるんだったら、メキシコに行ったらいい。あと一年現地で揉まれたら、私のスペイン語はずいぶんマシになるだろうし、それ以上にいろいろな経験を積めるだろう。日本でスペイン語に携わる仕事だって思ったよりあるのかもしれない。その内容や環境はあまりよろしくない可能性はあるけどスペイン語には触れられる。
今後の生活の安定とかを考えたら、スペイン語のことはひとまず忘れてしまったほうがいいのかもしれない。言葉と何の関係もない仕事には就かないだろうけど、スペイン語を使うことはなくなる。それでも、いつかは触れるときが来ると信じて仕事をすると思う。もしかしたらそんな夢は忘れるかもしれないし、逆に何でこっちを選んだかって自分を責めるかもしれないけど、それは何をしたっていっしょだ。
とにかくいろいろ見ていろいろ話を聞いて、いろんなこと言われるしかないのかも。
何でスペイン語勉強することにしたの、てよく聞かれるけど、自分でもあまり分からない。南米の文学を勉強したかったし、使用人口が多いからというのが表向きの理由にしてるけど、それよりも堀田善衛の『スペイン断章』にはまってスペインに夢中になったからと言うのもあるかもしれないし、小さい頃に南米を旅行したから親しみのある外国語だったというのもあるし、単に英語が嫌いすぎたと言うのもあるし…。結局よく分からない。