安井京子『女は英語でよみがえる―語学で再就職する必勝ガイド』

デザインとタイトルのせいで電車で読むのが恥ずかしいが、良書。勉強法部分ももちろん、「女性が働くとはどういうことか」を考えるのにもいいと思う。著者は都内で中学校の英語教師をしたあと、旦那の転勤で富山に引っ越し。そこから英語を生かしてどうキャリアアップするか?という問題について率直に書いている。女性がキャリアを捨てて夫の転勤なり、出産なりをしたあとで社会で元のキャリアを続けるのは不可能に近いことなどを挙げて、仕事を簡単に辞めないでと呼びかける。地方で女性で子供もいて、というたくさんのハンディをどう克服して勉強するか、とか。99年の本だけど、格差社会について書いたような部分もあってこの人は頭回る人なんやろうなーと思いつつ読んだ。
勉強面はこれくらいしないとプロにはなれないだろうと実感する。英検一級の準備も、面接のスピーチのサンプルを50も作ったらしい。私の甘さが際だつ…。文章を100回読むとか。「楽しい語学」は提唱してない。でも、英語に触れるのが好きだからこそ、そういうのも苦にならないんだそうである。
こういう本を読んで、あまり教材のない語学の学習に役立てられないかと考えているけど英語と他の言語ではマテリアルの充実ぶりが違いすぎる。

女は英語でよみがえる―語学で再就職する必勝ガイド

女は英語でよみがえる―語学で再就職する必勝ガイド