細谷広美編著『ペルーを知るための62章』

六つの区分からなり、古代から現代に至るペルー史(I, II, III)、地理(IV)、音楽や文学、宗教など文化(V)、日系人について(VI)と充実した内容。
大学の授業でインカの歴史を垣間見た程度で、遺跡、インディオ、フジモリ、テロ、出稼ぎくらいの断片的な知識しかなかったが、特に植民地時代から国民国家形成期までの歴史と文化関連の章はおもしろくてもう少し早く読んでおけば良かったと後悔した。
特に、

  • ヘンティルとピシュタコ
  • フォーク・カトリシズム
  • クレオール音楽
  • 多様な人種構成と自然環境
  • 植民地時代のリマ市

の各章は興味深かった。

ペルーを知るための62章 (エリア・スタディーズ)

ペルーを知るための62章 (エリア・スタディーズ)