見ることの塩 パレスチナ・セルビア紀行

久しぶりの四方田犬彦。時に格好つけすぎではないか、と鼻につくことはあっても、この人の書く文章は魅力的だ。異郷の書き出し方と、書物や事象や映画や思想のつなげ方が変な言い方だが、洒落ている。四方田犬彦の旅した土地は私にとっても未知の土地であるので、既知の土地についての書き物も読んでみたい。