外国人コースも始まって、日本人とも定期的に会うようになった。今日は文化の違いについても話した。
スペイン人に限らずドイツ人やフランス人も飲みに行ったりすると絶えず話している。友達の友達の友達とか、知らない人もいっぱいいるのに相手を変えて話し続けており、どうなっているのか分からない。何をそんなに知らない人と、言葉も自由でないのに話すことがあるのだろうかと思うのだけど可能らしい。それに、話している人の顔を見るので、三人以上で話すと、自分が発言しない限り絶対にこっちを見てくれない。しかし、そんな状況でさらに声高く発言する習慣など日本にはなく、ひたすら黙ったまま発言者の顔を見回すことになってしまう。外国人コースの授業では日本人の特性について指摘されるらしく、「自己主張しようとしないから、いつまでも左右に顔を動かすようになってしまうんだ」などと言われたらしい。相手を遮ってでも、一段と声を大きくして話さなければいけないとか。同居人を見てても、適当に「そうだね」と相づちを打つことはまずなくて、そうだ、そうじゃないと声高に毎日やり合っている。これに入れるようになればスペインで暮らしていけるかもしれないけどこの年で順応するのはまず無理だと思う。しかし、そのような話し方は日本にいたら公式にはまず避けるべきもので、こちらで完全に適応してしまったら日本で生きていきにくくなるだろう、という点で一致した。
こちらに来て、まずまず何かとハードだけど、きっと高校生で留学するよりはずっと楽だと思う。その分、言葉も文化も、そんなに吸収することは出来ないはず。高校で留学していた人は会話能力が、イントネーションなども含めて大学で留学した人よりかなり高いように感じる。子供に国際人(?)になってほしかったら、大学以前に海外に一年以上留学させるのがいいんだろうけど、人によってはもう精神的には日本人になれない場合もあるかもしれない。

今日は友達と会ったのち、同居人と友達と四人で花火を見た。これまでにないほど近くで打ち上げていたらしく、花火を打ち上げるたびに音が地面を通して体に響いてくるほどで、火の粉も降ってきた。
テレビが一週間近く調子が悪かったが、昨日画面がちゃんと表示されるようになったので晩ご飯をテレビを見ながら食べよう、ということになったが突然又映らなくなった。
明日からスペイン語の授業も始まる。午前中は大学の授業で、昼に二時間か一時間半スペイン語の文法、というのは耐えられるのかどうか。