外人お断り

euro cola

移民局のようなところに行く。ビザは取ったけれど、それだけでは長期滞在できず、Tarjeta de Estudianteという学生のための滞在許可証を取得しなければいけないので。街中では外国人とおぼしき人はほとんど見かけないのだけど、さすがに移民局には外国人しかいない。南米からの人、モロッコ人、などなど。様々な人に交じって順番を待っていると、私は遠い国からやってきた外人であることを実感し、ただの闖入者であるような気がしてきた。結局さんざん待ったあげく、並ぶ場所を間違えていたために申請のための書類すら受け取れずに帰る。また明日。
昼前に部屋探しの手伝いをしてくれるスペイン人学生との顔合わせ。たくさんの人がいてそれぞれが初対面、という状況は相変わらず苦手だ。会場に入る直前に、一人の学生にちょっといやな感じの態度を取られたのでそれもあって逃げ帰りたくなった。結局は新たな知り合いが増えたのでよかったのだけど…。夕方くらいまでは、話すのにも慣れていなくてかなりテンションが低い。夜になるとかなり慣れるのでましになる。
五時から部屋探し。まさかスペイン式の部屋探しを体験できるとは思っていなかったので何もかも興味深かった。電話はスペイン人学生がかけてくれるので問題はない。私が気に入ったある物件にかけたとき、入居希望者が外国人だと知った途端に断られたらしい。確かに「得体の知れない外人」はあまり住まわせたくないよなあ。日本でも「留学生お断り」の物件は大量にあるし、そんなもんだと思うのだけどそれでも実際にそういうことがあるといい気分ではない。何件か電話をかけていっぱいだったりつながらなかったりしたあと、つながった物件を訪ねたらよかったのでそこに決めてしまった。スペイン人の女の子が他に二人住んでいる。部屋も広いし、共有スペースが美しすぎないのも気楽なので良さそうだと思った。もし家主が「ハア日本人だって?!」とか言って拒否しない限り、土曜日に引っ越せるはず。一安心。九時半くらいに部屋探しが済んで、急いで寮に戻ってご飯。私は最後で、食べてる横で掃除をされた。