バルガス・リョサ『緑の家』

読むのに三週間くらいかかったのでは。いくつかの話をバラバラにして組み直した複雑な構成で、最後まで頭の中で組み立てられんとこが残ってしまった。短編を読んだときにあまり楽しめなかったので食わず嫌いだったけどおもしろかった。
この本新潮文庫で700ページくらいあって、今はたぶん絶版だけど、よく刊行する運びになったなあと思う。ノーベル賞を取って日本でも有名になった、とか、映画になったとかでもないし、そんなに売れるとは思えない。この小説が800円で文庫で買えるというのは大変お得だ。