歯医者で怖いおかあさんを見た。
まずがやがやと男の子が歯医者に入ってきて、そのあとおかあさんがなにやらわめきながら入ってきた。妹らしき女の子も泣きながら入ってきた。どうも男の子が自転車で妹にぶつかり、それで転んでけがをしたようだ。
見たところ男の子はひどく落ち着きがなかったけれど(突然待合室にいた同年代の男の子に話しかけたりとか、受付のお姉さん相手にまくし立てたりとか)、けがのショックで泣く妹に対して、「ほら、これおもろいで、ぷにぷにしてる、触ってみろよ」とか言ったりと彼なりに声をかけていた。
しかしおかあさんは容赦なく「あんたが悪いんや!」と大声で叫び、さらに待合室にあった芋虫のぬいぐるみで男の子が妹をからかおうとしたらそれを奪って男の子の頭を叩いていた。おかあさんは女の子にはかなり優しくて、キズにしみるし今日はお風呂入りたくない、とか言っているのもはいはい聞いてたのに、男の子にはあまりに容赦なくて「あいつは怒らせたら怖いから怒らせるなとゆうてるやろ?」と憎々しげに女の子に言ったり、ぬいぐるみだけでなく素手でも頭を叩いたりしていた。
「しつけ」とか、その時イライラしていたから、とかではなく、憎みきったように男の子に対応しているように見えた。よく町中で子供を叱っている人はいるが、そういうのではなく、もっと憎しみが爆発したみたいだった。
全く別の話。今日はまた通訳の授業があって、最後に順番に会話文をその場で訳していくのがあったが何も出来ず。一応訳したけど、どう考えても間違っている。しかもすごく簡単な文章。私の他にスペイン語の人が一人いて、その人はプロだからよけい緊張する。このようなレベルでこの授業に存在していていいのだろうか、と思った。凹まず脅えず大胆に、というのが語学上達の鉄則だと思うのだがなかなか難しい。