好きな作家

誰かに面と向かって聞かれたときにいつも村上春樹の名をあげてしまう。村上春樹は今は特に読んでいないし、本当は松浦理英子の名前をあげたいのだが。松浦理英子についてそんなに親しくない人と語り合うのは多分しんどいし、知っているかどうかもよく分からないし、相手が知らない場合話をはずませるのは無理そうだし、ということで安易にいつも村上春樹と答える。こう答えるとそれなりに話が続いたりもするし経験上便利。この固有名詞は最大公約数みたいで、同年代だったら私も、とか僕も、とか、前好きだった、とかいう答えが返ってくることが多い。でも、なんとなく不誠実な態度を取っている気がする。私だけではなく、向こうもなのかもしれないけど。