La flor de mi secreto (私の秘密の花)

私の秘密の花 [DVD]

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久しぶりにアルモドバル。1995年の作品(IMDb)。
相変わらずあらすじを書きにくい。
正体を伏せてロマンス作家として成功しているレオだが、NATOで働く軍人の夫はほとんど家に不在で、精神的に追い込まれている。生活を変えるように友人のベティにアドバイスされて新聞社El Paisで働くアンヘルに会いに行き、小説を売り込む。アンヘルはレオのことが気に入ってしまったようだが、正体はレオであるロマンス作家の名前を出してレオを怒らせてしまう。
ここまで書いて、見てから間を空けたらあらすじを忘れてしまった。簡単に忘れてしまうものだな…。思い出したら書き加えたい。
アンヘルはレオに一目惚れのように惚れ込むのだが、このアンヘルがゲイに見えてしまい、この人は本当はゲイなのにそれを隠している役回りなんだろうか?とずっと考えていた。何でゲイに見えたのかよく分からない。知人に似た人がいたのかもしれない。俳優本人がもしかしたらゲイなんだろうかと情報を探したけど特にそういうわけではないようだった。
エスパニョラーダがスペイン映画の1つのキーとなるとこないだ読んだ本で学んだが、アルモドバルはその要素を取り込むのがうまかったから世界で人気になったってのはあるんだろうなあ。今作でもフラメンコが出てくるし(ホアキン・コルテス出演)、カスティーリャの田舎の風景もスペインぽい。フラメンコなどのスペインステレオタイプ+ゲイなどの新しい、自由なカルチャーというのが政府にとっても売り出しやすかったということみたいだけど。
A Companion to Catalan Cultureの映画の項には、アルモドバル的な過剰さ、色彩の鮮やかさを期待した批評家がベントゥラ・ポンスがその要素を持たないと批判しているがそれは間違っているみたいなことが書いてあったけど、スペイン映画としてみるとそうなっちゃうんじゃないかなあ。ベントゥラ・ポンスおよびカタルーニャの映画は計3作品か4作品見たけど、いずれも都会的だけどいまいち新鮮みにかけるという感想だった。1つは愛人が自殺してその死と向き合う話で、主人公がずっと泣いていて湿っぽく、映画で見たいのはこれじゃないと思った。似たような話で都会の孤独を見る、だったら英語圏の作品でいいかなあと思うし、日本の漫画や小説だっていい。
A Companion to Catalan Culture (Tamesis Series A Monografías)

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