日本語好きの韓国人のクラスメートとよく話すようになった。日本語に真剣に興味がある外国人と知り合うのは思ったよりも嬉しいことであることが分かった*1。興味の対象がアニメとかでないのも大きいのだが…。韓国人故に、「日本=アニメ、ロボット、寿司、夢の国!」*2ていう幻想はないようである。日本=アニメまたは電子機器またはコスプレ、という人がこちらに多いのでそういうときにはどうしたらいいのか分からない。
そういえばわたしは13、4年前に韓国語の教本を買ったりして、韓国語を勉強する意志があったのだが、結局やらなかった。当時は冬ソナ前で、韓国語の教本などほとんどなかった。大学の第二外国語でもまだ韓国語を選択できなかった。何と言ってもあの韓流に興味がなかったし、ぼんやりした興味は持ち続けているものの、決定的に興味のあることがないし、日本との関係とか考えるとヘビーすぎてあまり深入りするのも怖いってのもあって勉強を始めるに至らなかったのだと思う。しかし先日韓国語(朝鮮語?)の紹介ページを見たら、発音が大変難しく、もっと若い頃にやっておかなかったことを後悔した。釜山ていうのだってものすごく難しく、もう全然分からない。「プサン」というのと何が違うのかよく分からないがとにかく違うらしく、直されたが結局言えなかった。
語学学校関係では、韓国人の他に台湾人、中国人と話す機会が多い。スペインにいた頃、周りはヨーロピアンでノリも違い、それに馴染むために人格を変えてスペイン語を話していたが、東アジアの人としゃべると人格を変える必要がない。曖昧でもなぜか分かるし、最終的には漢字を書いてしまえばおしまい。韓国人に至ってはドイツ語より日本語をしゃべった方が通じるという情けない状況に…。そして話すときの体の距離が遠いので感覚も違ってくる。楽でいいのだけど、このドイツ語ヨーロッパの人とかに分かるんかしらと思う。楽なことは代償もあるよな。スペインで何かとしんどかったが、だからこそスペイン的なしゃべりはそれなりに身に付いて、新しいスペイン語圏の友達は割に楽に作れるわけで、帳尻は合っていると思う。

*1:カタルーニャ語を始めたらカタルーニャ語話者の友人が狂喜したのも分かる気がする

*2:日本をいったい何だと思っているのだろうか?と思うことが多い。