054 堀井和子『朝ごはんの空気を見つけにいく』

会社の近くの本屋で見つけたので買った。今日は給料日なのでつい財布の紐が…。アマゾンのレビューなど見ると、読むとジャムが作りたくなるとかそんな感じだったので、いろんな人のおいしい朝ごはんレシピ満載かな、と読んでみたら違っていた。献立は出てくるけど作り方は載っていない。食べ物そのものだけではなく、その人にまつわる思い出や、何よりも食器、調理器具、ランチョンマットなどにかなりの分量が割かれている。お皿などには興味がないのでいまいち楽しめなかった。そして、わたしは食にも興味が薄いなあと改めて思う。食べ物は激安で売られているものは確実に味が落ちることは分かるけど、スーパーで売っている「超熟」とか以外のものを探す気にならない。メゾンカイザーのパンや、自由が丘にある何とかいう高いパン屋のパンは確かにおいしかったけど、ふだんから食べたいとは思わないなあ。食べ比べとかもしないし。食べ物にこだわりがあって、おいしいものをたくさん知っている人には憧れているのだけれど。
思い出の朝ごはんを並べれば、フランスのパンとカフェオレのみの朝ごはんが懐かしい。各種シリアル、各種ジャム類がまとめて載せてある「朝ごはんセット」をトレイに載せてあって引き出すだけ!という至極合理的で便利なドイツの友人宅の朝ごはんも楽でよさそうだった。

朝ごはんの空気を見つけにいく (講談社+α文庫)

朝ごはんの空気を見つけにいく (講談社+α文庫)