053 フラナリー・オコナー『賢い血』
わからん。だけど細かい描写には引き込まれる。テーマとなっているものは全然理解できなかったけど…。それは信仰がテーマだから、と逃げたいけどそうでもないのかもしれない。
いちばんおかしいのはヘイズかもしれないけど、いちばんまともに描かれているのはヘイズだ。他の人はグロテスクで気分が悪い。的確な描写がそれに拍車をかけている。
自殺するならオーブンに頭を突っ込むか睡眠薬を飲むか、と登場人物が考える場面があって、オーブンに頭を突っ込んで死ぬって睡眠薬並にアメリカでは当たり前の自殺方法だったのか?と気になった。シルヴィア・プラスがオーブンに頭を突っ込んで自殺、という教科書の記述を読んで以来気になっていた。頭を丸焼きにするのではなく、一酸化炭素中毒か何かで死ぬのだと、友達に聞いたことがある。うろ覚えだが。
- 作者: フラナリーオコナー,Flannery O'connor,須山静夫
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 1999/05
- メディア: 文庫
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