友人と世田谷美術館横尾忠則展を見る。招待券を手に入れてくれていたのでありがたく無料。前回、中島敦の展示の時にはガラガラで10人くらいしかいなかったが、かなりの人出。天気もよかったからか小さな子供を連れてやってきている人もいたが、小学生以下の子供に「責絵」を見せるのはどうかと。多分予想していなかったのだろうと思うけど。子供たちは神妙な顔をして見ていたけど、「この人なんで縛られているの?」と聞かれたらどう答えるのだろう。
常設のスペースもぶち抜いて全館横尾忠則尽くしだった。「毎週一点ずつ増えていきます」なコーナーもあり、どうも同時進行で絵を描き続けているらしい。70歳過ぎてあれだけの大きさのキャンバスに向かい、作品を制作し続ける体力にこちらの体力が吸い取られるような、エネルギーに満ちた展示だった。商業ベースで新聞連載小説の挿絵を描いたり、その他雑誌・ポスターなどの仕事をしたことがこの多産さとバイタリティにつながっているのかとか考える。絵葉書2枚と、ガチャガチャで猫の弥勒像を買う。
帰りにマクドナルドでしゃべり、さらに用賀のおしゃれでない喫茶店でサービスセットを食べながらしゃべる。お題を決めて小説を探すのっておもしろいな。