米原万里の

岩波が文庫本サイズで出していた(いる?)わたしと岩波文庫みたいな冊子、久しぶりに米原万里だけ読み直した。チェコでロシア学校に通っていた間の話、帰国してからの日本語との付き合いが短いながら読ませる読みやすい文章で綴られているのだが、帰国後文学史の教科書に載っているような日本文学を片端から読んだとか(田山花袋の「蒲団」とか)、日ソ図書館みたいなとこで週に四冊(!!!!!!!)ロシア語の本を借り出していたとか。「通訳になるには、小説を楽しめるくらいの力が必要、もちろん日本語でも」ということばにやる気を出してスペイン語の本を読もうとしたが、週四冊は日本語でも無理だ…。せめて月一冊は、細々とでも原書を読まないかんかな、とぼんやり思った。読むべき本なら家に二十冊はあるのだがボルヘスとかめんどうで読む気にならない。